「いつの日か、
　黒人と白人が同じテーブルに付ける日が来る事を信じて」

いかなる暴力にも屈せず、
非暴力で、言葉で、行動で、示し続けた、
マーチンルーサーキングJr.牧師、
３４歳の時の有名なスピーチ「私には夢がある」。

【動画】
『I Have a Dream！』
（by Martin Luther King Jr.／1963年）

（スピーチは4'00"ぐらい〜）

キング牧師の黒人解放への道のりも、簡単ではなかったはずだ。
ただ、ひたすら、正しいと思う道を、
諦めず、揺るぎなく、まっすぐに歩んだ。


2010年、沖縄市議選、
桑江なおや、36歳、無所属新人、
「泡瀬干潟の保全」を訴え、初出馬トップ当選。

http://www.awase.net/maekawa/20100912sigikai.htm

当選証書授与式では、トップ当選した人が、
30人の議員を代表して所信表明をするように、と前日に電話が来た。
何せ初めてのことだから、こんなシーンも見た事ない。
どんな内容をどれぐらいの長さですれば良いか分からない。
でも、「トップ当選」なんて言われるのは、ほんのここ数日で、
議会が始まってしまえばもはやただの「30人中の１人」になる。
だから、市長も、当選議員も、市民も、メディアも
大注目してくれている今こそ、
「思い」を込めた渾身のスピーチをするべきだと考えた。
スピーチの中身は、事務所でみんなとじっくり考えた。

何せ無所属新人、
いわゆる「地盤」「看板」「カバン」を持たず、
まだほとんどコネもない桑江なおやは地域回りもままならず、
選挙期間中は1日10〜20カ所で演説したが
ほとんど泡瀬干潟の保全を中心に訴えた内容だった。
その彼がトップ当選をしたのだから、
彼の票のほとんどは「泡瀬干潟を守りたい票」だと言えるだろう。
それを今ここで、みんなの思いを代表して伝えなきゃ！
そう思った。

実は、彼は今まで人の裏方としてお手伝いを得意として来たので
人前でスピーチするなんて、本当は得意ではなかった。
だけど、伝えたい事がある。
今、自分がやらなきゃいけない。
その決意が、睡眠時間を削っての練習を頑張らせた。
事務所でみんなを前にくりかえし練習した。

誰でも最初は完璧な人などいない。
私達がみんなで育てるのが「市民派議員」！


そして私達支持者もたくさん見守る中、
ついにスピーチの時が来た。
（全文は下記に添付。）



文中、「泡瀬干潟」という単語が出た時から、
市長はうつむき、会場に緊張感が張りつめた。
息子さんの当選を祝いに来ていた推進派の元議員さん達から
途中「やめろ！」などと罵声が飛んだ。
スピーチをみんなで一緒に書き上げ、
同じ思いで見守っていた私達はショックを受けた。
「怖い」と思った。
と同時に、
市長が埋立反対から推進になったのは
こんな議会の雰囲気だったからだろうか、とも思った。

それでも、桑江なおやは
揺るぎなく、まっすぐに、読み上げた。
色の黒さもあって、一瞬だけ、キング牧師に見えた。
ほんとにカッコ良かった。

そして、
彼を市政に押し上げた私達は、
全力で彼を守るべきだとも思った。

泡瀬干潟の埋立に関して
推進vs反対＝25名vs5名と言われた議会が
今回の選挙で22名vs8名にまで伸びたらしいけど
市長も副市長も議長も推進らしいので、
明らかに議会の少数派だけど、
潰されてはいけない。

議会に送り出しておきながら、
選挙が終わったら知らんぷり、では
投じた１票に対して、無責任すぎる。

現在の「推進」「反対」はこのサイトに書かれている。
http://okinawashigisen2010.ti-da.net/
今は「推進」「反対」と大雑把に分けているけど、
スピーチにあったように、
「推進」vs「反対」でケンカをするのではなく、
「対話を諦めない」で解決策を探し続けること。
私達、市民は、しっかりと議会を見守る事。

キング牧師になぞらえて、
親の時代は賛成反対でぶつかったかもしれないけど、
息子議員さんとは歳も近いのだから、
「いつの日か、
　推進と反対が同じテーブルに付ける日が来る事を信じて」


桑江なおやさん、頑張って下さい！！
いつでも、私達が応援しています！！
投票してくれた2000人の方々も、
「必勝」を贈って下さった先輩議員さんたちも、
きっとあなたを孤立させないでしょう。
一緒に、より良い未来を作る努力を続けて行きましょう。
いろんなことに気づかせてくれてありがとう。